９月２０日（水）５・６時間目に、「子供夢・アートアカデミー」の講座が行われました。
　「子供夢・アートアカデミー」とは、美術・文芸・音楽などのそれぞれの分野の最高峰の芸術家である「日本芸術院会員」の方を学校にお招きし、お話を聞いたり、実技を披露していただいたりする文化庁主催の事業です。
　今回、乙川東小学校にお招きしたのは、世界的彫刻家の山本眞輔先生です。

　
ホワイトボードに「立志」と書かれました。「１１歳…昔なら成人として認められるくらいの歳です。そんな年頃のみなさんには、ぜひ、立志（将来の目標を決めてそれを成し遂げようとすること）について考えてもらいたい」　というお話から始まりました。
　
　人を円で表すと半分は「点数」、もう半分は「感性」です。テストの点数だけでなく「感性」を磨いたり、高めたりすることも、とても大切な力です。
　人間はすべて平等ではない…「個性」を発揮することが、夢につながる。そんなメッセージをいただきました。

　次に、実際に人物の彫塑をどのようにして制作していくのかを実演していただきました。ひのき棒に縄を巻いたものをくるくると回転する台に乗せ、粘土を少しずつ、つけていきます。

　山本眞輔先生の手元を、じっと見つめる子どもたち。

　目の位置はどのあたりだと思う？

　実際に、粘土に印を付けさせていただきました。
　このあたりかな？と思っても、ぴったりのバランスを見付けるのは難しいですね。
　回転台の心棒に軽やかに粘土をつけられ、どんどん「人の顔」になっていきます。


「そっくりにしようとしなくてもいい」「自分の思いに素直に表現する」というお話をされながら、
すばやく形を作っていくプロの実技を間近で見ることができました。



先生の使われていた道具です。これでもほんの一部だそうです。





　「世界で活躍されるほどのすばらしい先生に来ていただけたこと、とても光栄に思いました」
「自分の個性を見付けて、それを磨いていくことの大切さを教えていただくことができました」

夢をもって生きることの大切さや、文化や芸術を愛する心が、子どもたちに伝わったようです。